登山用ザックはどのサイズを選んだらいい?
こんにちは。
「登山を始めたい!」という人の中にははどんな大きさのザックを買ったらいいのかわからないかたも多いのではないでしょうか?
私は大小様々な4つのザックを持って現在まで100回を超える登山を経験しています。
そこでそんな私が今回は初めて買う登山用ザックのサイズ(容量)に焦点を当て紹介したいと思います!
初めてなので自分の登山スタイルがわからない
ほとんどの人は初めて登山を始める場合、今後自分がどのような登山をしていくのかわからないかと思います。
数時間のハイキング程度?
丸一日何時間も歩く日帰り登山?
山小屋に宿泊もするようなスタイル?
自分の登山スタイルがわからない人はどんなザックを買えばいいのでしょうか?
ズバリ最初は35Lくらいがおすすめ!
これから登山を始めようとしている方に私がおすすめするのは35Lくらいのザックです!
35Lの”L”というのは”リットル”でザックの容量を表します。
一般的にザックの容量の目安は下記のように言われています。
20L以下 | 食料一食程度の日帰り低山登山、ハイキング程度 |
---|---|
20〜35L | 日帰り〜荷物の少ない山小屋1泊登山 |
35〜60L | 山小屋1泊〜荷物の少ないテント泊登山 |
60〜80L | 荷物の多い(冬季)テント泊登山 |
80L以上 | 長期縦走登山 |
ではなぜ35L程度をおすすめするのかをお話しします。
35L程度のザックをおすすめする理由
私はこれから今後どういう登山をするかわからないけど長く使っていけるザックが欲しいという人に35L程度のザックをおすすめします。
とりあえず最初のザックを買って登山にのめりこめたらその後は自分の欲しい他のザックをまた買うという方は逆にもっと小さいザックでいいかと思います。
また低山用と1泊用で初めから2つ買うという方は20L程度と60L程度などの組み合わせでいいかと思います。
・なぜ小さすぎるとはいけないのか
これは簡単ですね、容量が足りなくなるからです。
私の実体験から説明していきたいと思います。
私が最初に買ったのはこの28Lのザックでした。
最初は経験者に連れられて日帰り登山をしていたので十分でしたがだんだんと道具が揃ってくると足りなくなってくるんですね。
レインウェア、防寒具、カップめんなどの食料、水、ガスストーブ(バーナー)、ガスカートリッジ、その他小物(サングラス、手袋など)。
これくらいなら大丈夫です。
1泊2食付の山小屋泊ですとこれにプラスして、翌日用の着替えなどが必要になりますがまだ28Lでまかなえます。
これが布団や食事が付かない無人の山小屋泊ですと、夜と翌日の食事、シュラフ(寝袋)、さらに多くの水が必要になってきます。
こうなってくるともう28Lでは限界です。
なんとかこのザックでシュラフを持っていったことはありますが、完全にザックがパンパンでできれば持って行きたかったものもいくつか断念した状況でした。
また肩のハーネスが大きいザックほど頑丈に作られていないのでパンパンになるまでものを詰め込むと肩に食い込むような感じでかなりきつい登山となりました。
35L程度のザックであればシュラフで1泊登山まで対応できます。
シュラフまで買うつもりがない日帰りオンリーの方でもこの35Lあれば余裕を持って必要なものを持っていけますのでおすすめです!
・ならば大きいほうが良いのでは?
逆にこれ以上大きすぎると低山に向かなくなってきます。
食事をほとんどもつ必要のない日帰り登山や手ぶらでも登れるような低山(でも飲み物、タオル、スマホ、財布をザックに入れたい!なんてとき)ではザックがほぼ空に近くなってしまい、かつぎづらくて見栄えも悪いです。
また高齢の方も多く登るような低山では大きすぎるザックはかなり目立ちます。
実際私が新しいザックを買ったときにフィット感を試すのとトレーニングを兼ねて60L以上のザックで低山に行ったところ「山頂で泊まるの?」など何回か話しかけられました。。。
あとなにより大きいほど値段が高くなります。
28Lだとどれだけのものが入るのか
あいにくおすすめする35Lのザックを持っていないので28Lのザックにどれだけのものが入るのか検証していきたいと思います。
これが左のグリーンの28Lのザックにおおむね収まるものになります。
Tシャツ2枚、シュラフ、レインウェア、水2L、カップめん、調理用鍋(中にガスストーブとガスカートリッジ)、コップです。
シュラフを入れるとやはり一気に容量を圧迫します。
時期によっては山頂は寒いのでダウンコートや手袋、帽子など。
食料もカップめん1個じゃ足りませんのでその他の食料と行動食(軽食)、水がもっと必要なときもあるでしょう。
あとスマホのモバイルバッテリーや写真が好きな人はカメラなど。
そうなってくるとシュラフを持っていかないとしてもなかなか厳しくなります。
やはりもう少し大きいものが理想ですね。
私が持っているザックのラインナップ
これが私の持っているザックです。
左から買った順に並べて28L、20L、5L、65+10L(75L)です。
・PAINE 28L
まず初めに買ったのが紹介済みのICI石井スポーツのオリジナルブランドPAINE(パイネ)の28Lのザック。
・mont-bell 20L
そして次に買ったのがmont-bell(モンベル)の20Lのザック。
買った目的としてはより身軽に低山登山をしたいのと低山登山用に妻が使用するためです。
・ノーブランド? 5L
その次にAmazonで買った聞いたことないブランドの5Lのザック。
ザックというよりはランニング用のバッグです。
買った目的は低山登山で下山をランニング(トレイルラン)するため、サブザックとして使用するため。
日常的な往復2時間程度の低山登山ではこれを使用しています。
※サブザック・・・山小屋などにメインのザックを置いてそこから山頂などの短距離で使用するザック
・ミレー 65+10L(75L)
そして最後に一番新しいのがミレーの75Lのザック。
雨蓋を取り外してサブバックとして使用できるため65+10Lとの表記で合計75Lです。
いよいよ28Lのザックでは限界を感じたことといつかのテント泊のために購入しました。
やはり35Lは欲しかった
これらを見て考えるとやはり28Lのザックがもう少し大きければと思います。
そうすればもっと余裕を持った道具で登山ができたし、75Lのザックを買うのもじっくりと必要なときを待ってから購入できただろうなと思います。
おすすめの35Lのザック
MILLET(ミレー) サースフェー 30+5
こちらはフランスのアウトドアメーカーであるMILLET(ミレー)の35Lのザックです。
上記の通り私も大きいサイズのザックでミレーのものを使っていますが、この雨蓋が取り外せるタイプのものは汎用性が高くて好きです。
それほど大容量ではないですがショルダーストラップやウエストベルトがかなりガッチリと作られています。
このタイプは背中にまとわりつくようにフィットするので肩や腰が疲れにくいです。
そしてウエストベルトの前方に大きめの収納があってスマホやドリンクなどが入れられます。
GREGORY(グレゴリー) ZULU35
そしてこのザックはアメリカの有名なザックブランドであるGREGORY(グレゴリー)のものです。
サイドについているポケットは伸縮性のあるメッシュ生地になっていて担いだままでもドリンクなどが取り出しやすくなっています。
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) テルス35
特に若い人に人気があるのがノースフェイスです。
ノースフェイスはみなさんご存じの人気ブランドですね。
Millet(ミレー) クンブ35
こちらはミレーのクンブ35という35Lのザックです。
mont-bell(モンベル) フォトウォーカーパック35
モンベルは日本初のアウトドアメーカーです。
日本国内に多数の直営店があり、比較的安価ですが品質は良いです。
Osprey(オスプレー) ストラトス36
オスプレーはアメリカのバックパックメーカーです。
個人的には玄人好みのクールなイメージです。
deuter(ドイター) ACTライト35+10
ドイターはドイツのメーカーです。
背面の通気性が売りで背中に密着しないザックを開発した初のメーカーでもあります。
まとめ
繰り返しになりますが
今後泊まるとかそういうのも何もわからない、でも登山をやっていきたい、長く使っていけるザックが欲しい
→35L程度
とりあえず低い山を登ってみて続けられるか考えたい、必要になったらもっと大きいザックを買う
→20~30L
初めから低山用と1泊用で2つ買う、金銭的余裕がある
→20L程度と50L以上
と言ったところです。
今回は登山用ザックのサイズに焦点を当ててみました。
ザック購入の際には他にフィット感やデザイン、またブランドによる価格の違いもありますので、お店に行って店員さんにいろいろ聞いてみましょう!
新潟県在住。登山歴約10年の30代男性。地域コンプリート型登山家として新潟の山を制覇します。
たまにキャンパー。
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